CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
CATEGORIES
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
RECOMMEND
コーヒー危機―作られる貧困
コーヒー危機―作られる貧困 (JUGEMレビュー »)
オックスファムインターナショナル, 村田 武, 日本フェアトレード委員会
MOBILE
qrcode
<< ジャマイカ〜楽園の真実〜 | main | 世界がもし100人の村だったら >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | - | - |
フェアトレードの概要
フェアトレードの概要
1.市民運動の中のフェアトレード
「貧困にさいなまれている途上国の生産者から、手工芸品や食品(一次産品、加工品)を出来る限り直接的に、そして出来る限り高く購入することで、彼らの生活水準の改善を支援するフェアトレード(「公正貿易」、あるいはオルタナティブトレード「もう1つの貿易」)は、オックスフォード飢餓救済委員会(OXFAM.イギリスのNGO)の「ブリッジ計画」(1964年開始)が始まりであるといわれている。それは、生産者と消費者の大きな断絶の「橋渡し」を企図していた。」(2004、辻村)

主なフェアトレード商品
それらは農産物と伝統工芸品に分けられる。

例 農産物  ドライマンゴー、コーヒー、紅茶、カレー、(1次産品)
工芸品  衣類 アクセサリー 雑貨

〈主なフェアトレードの流れ〉
1988年 オランダ マックスハベラー財団 マックスハベラー認証マーク オランダで販売されるコーヒー豆の2.75%に、同マークが貼付されている。

日本におけるフェアトレード運動
1986年 プレスオルタナティブ社 第三世界ショップ開設
1987年 日本ネグロスキャンペーン委員会 フェアトレード開始
1988年 オルタートレードジャパン社設立
1991年グローバルヴィレッジ(GV)設立
1995年フェアトレードカンパニー社設立
ネパリバザーロ社設立

「日本におけるフェアトレードの基準や表示は多様である。日本のフェアトレードの特質は生産者との直接的関係(「顔の見える関係」)の重視であり、普及に関しては限界があるものの、信頼できる生産者への直接的支援により、FLO(Fairtrade Labering Organizations International)認証制度よりも大きな貧困緩和への貢献を果たしている場合が多い。」(2004,辻村)

フェアトレードの原則
「1999年IFAT(国際フェアトレード連盟機構)総会において合意されたフェアトレードの定義、目標は以下の通りである。
「フェアトレードは支配的な国際貿易に対抗する、オルタナティブなアプローチである。それは排除された不利な状況にある生産者の持続的な発展をめざす、貿易パートナーシップである。よりよい貿易条件の提供、知識の向上、キャンペーン活動を通じてその発展を探求するのである。
 フェアトレードの目標は以下の通りである。
1. 市場アクセスの改善、生産者組織の強化、買い付け価格の引上げ、貿易関係の持続化を通じて、生産者の生計と福祉を改善する。
2. 不利な状況にある生産者、特に女性と先住民にとっての発展機会を促進する。そして生産過程における搾取から、子供を守る。
3. 国際貿易が生産者に与える悪い影響に関して、消費者の知識を高めることで、消費者の購買力を良い方向に向ける。
4. 対話、透明性、尊敬を基本とした、貿易パートナーシップの1つの手本を確立する。
5. 支配的な国際貿易のルールと実践を変えるためにキャンペーン活動を行う。
6. 社会正義、環境保全、経済的保証の促進により、人権を擁護する。」
以上の定義、目標に鑑み、FLOは以下の基準を満たす商品に対してのみ、フェアトレード認証マークの貼付を認めている。
(1) 生活面の基準
最低賃金
適切な住宅
最低限の保健・保障
環境基準
(2)貿易面の基準
〆把祺然
⇒算餞霆
D拘の貿易関係」(2004,辻村)

2.コーヒーから見るフェアトレード
自由貿易のコーヒー現状

「ドイツのコーヒー500円分の中身は?
コーヒー生産者の利益 95円、500円の内147円がドイツの国庫収入にでありる。これにより、ドイツの開発国援助額は70億マルクを計上している。しかし、その3分の1はコーヒーによる収入でまかなわれている。
開発国援助は直接、コーヒー生産者に届かない。
19世紀中頃 グアテマラ、メキシコ 中米の高地にドイツ向けのコーヒー生産地を築くが、先住民の言語と文化に大打撃を与える。この土地から、今日、世界の生コーヒー貿易の1割を扱う世界最大のコーヒー取引商ナウマン・コーヒー企業グループが誕生した。
大半のコーヒーは生コーヒーのままドイツに運搬され、そこで焙煎される。この行程を担うのがドイツのナウマン・グループの企業群。500円のコーヒーの内、260円が中間取引業者、運輸業者、焙煎業者という、高度に組織化されたナウマン・グループに入る仕組み。」(臼井)

フェアトレードのコーヒーの場合(ラベルを貼付したFTコーヒーの場合)

(1) FLOが規定した基準を満たし、登録を果たした小規模コーヒー豆生産者の組織から、直接的に購入しなければならない。
(2) 買い付け価格は、FLOが規定した基準に沿って設定しなくてはならない。その基準は以下の通りである。
アラビカ豆に関しては、ニューヨーク市場の価格(C規定)が計算の基準になる。同価格(cents/pound)に対して、該当豆の品質に沿った割増・割引を行い、輸出価格を決める。
同輸出価格に対して、5cents/pondの固定的なプレミアムを上乗せする。
公式な認証を得た有機コーヒー豆に関しては、さらに15pond/centsの固定的なプレミアムを上乗せする。
最低価格(プレミアムを含む)は、コーヒー豆の種類と生産地に従って、以下のように規定されている。
フェアトレードの最低価格




(3) 焙煎業者・買付業者はコーヒー豆生産者に対して、収穫期の初めに、契約したコーヒー代金の最高60%の融資を与える義務がある。
(4) 生産者と焙煎業者・買付業者の関係は、長期的契約(1〜10年)を基準とすべきである。

価格形成の仕組み
フェアトレードによる価格形成の概念図




フェアトレードの価格形成は、ニューヨーク先物取引価格の変動に追随している低価格で購入する支配的貿易とは対照的に、最低の輸出価格を固定している。生産コストが保障される(フルコスト原理が満たされる)、公正な生産者価格を維持するためである。
 
最低輸出価格の固定(生産者価格の下支え)
利益の一部(フェアトレードプレミアム)の生産地への還元(消費者価格の一部の生産者価格への移転)
この2つの手段により、消費者価格のより多くの部分を、生産者の取り分にするように努めている。

《参考文献》
辻村英之 『コーヒーと南北問題「キリマンジャロ」のフードシステム』日本経済評論社、2004年
デイヴィッド・ランサム 『フェアトレードとは何か』青土社、2004年 
村田武 『コーヒーとフェアトレード』筑波書房ブックレット、2005年
どこからどこへ研究会 『地球買いモノ白書』コモンズ、2003年
| 勉強会資料 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
スポンサーサイト
| - | 23:13 | - | - | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://ones1.jugem.jp/trackback/9
トラックバック