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世界がもし100人の村だったら
 今朝、目が覚めたときに今日という日にわくわくできなかった人。今夜眠るときに今日という日にとっくりと満足出来そうにない人のためにこれを書きます。「だから、あなたも生きぬいて」なんてかっこいいことは言えないけれど、今、この世界に生まれてきたことを後悔している人がほんの少しでも生きることを嬉しく思い、明日に希望が持てるようになってくれたら幸いです。
 世界には63億人の人がいます。様々な国があり、宗教があり、言語があります。いろいろな人がいるこの世界ではあなたと違う人を理解すること、相手をあるがままに受け入れること、そして何よりそういうことを知ることがとても大切です。しかし、世界には人々の多様性を認め合うことの大切さに気付かない人たちや、その争いの巻き添えになってしまった人たちがたくさんいます。その人たちにとっては戦争はとても身近なものです。戦争があまり身近でない国で育った人たちにとっては、少し難しいかもしれないけれど、遠い国の恵まれない環境に育った人たちのことを想像してみてください。
 100人の村で例えると、村に住む人々の100人のうち、20人は栄養が十分ではなく、1人は死にそうなほどです。世界のすべての富のうちのたった2%を20人が分け合っています。世界のすべてのエネルギーのうち、80人が20%を分け合っています。25人は食べ物の蓄えや雨露をしのぐところがありません。17人はきれいで安全な水が飲めません。もしもあなたがいやがらせや不当な逮捕や拷問や死を恐れずに信仰や信条、良心に従って何かをし、ものが言えるなら、そうではない48人より恵まれています。もしもあなたが空襲や襲撃や地雷による殺戮や武装集団のレイプや拉致におびえていなければ、そうではない20人より恵まれています。
 今、私たちはこのような環境とはかけ離れた生活の中にいます。しかし、今ある生活は自分たちだけで築きあげてきたものではなく、恵まれていない村人たちの犠牲の上に成り立っています。今のアメリカや昔の日本は戦争によって発展してきました。戦後、日本は戦争という手段ではなく、経済発展の名のもとに東南アジアをはじめ、多くの地域に政治的植民地の代わりに経済的植民地を展開してきました。日本の企業によって家や土地、そして命までもが奪われました。また、先進国の排出する二酸化炭素による地球温暖化の影響も少なくありません。海水温度の上昇により内陸地への乾燥した気流が流れ込む力が増し、アフガニスタンの人口800人ほどのある村では数年前からずっと雨らしい雨が降っていません。これらは先進国の人々の快適な生活のためのとても大きな犠牲です。私たちは海の向こうの人たちといろいろなところで繋がっているのです。
『世界がもし100人の村だったら』は決して恵まれた人が安心するためのものではなく、自分が恵まれた側にいるのなら、残りの99人の村人のために何ができるのかを考えるためのものだと思います。

昔の人は言いました。めぐりゆくもの、まためぐりかえる、と。

 今、あなたは生きています。あなたは何が好きですか。私はサッカーが好きです。美味しいものを食べるのが好きです。映画が好きです。歌を歌うのが好きです。友達とのくだらないおしゃべりが好きです。これらはみんなこの世界に生まれてこなければできなかったことです。そして、1人では決してできないことでもあります。
 今日という日に希望が持てなかった人。あなたは今、自分の命が他の多くの命と共にあることを知っています。だから、深々と歌って下さい。のびやかに踊って下さい。心を込めて生きて下さい。例えあなたが傷ついていても傷ついたことなどないかのように愛して下さい。まずあなたが愛して下さい。あなた自身と、人がこの村に生きてあるということを。もしもたくさんの私たちがこの村を愛することを知ったなら、まだ間に合います。この村を愛することの大切さを知っているあなたは、決して無力ではありません。決して1人でもありません。みんなどこかで繋がっています。みんなと一緒にいることは幸せではないでしょうか。なぜなら、幸せはみんなでつくるものだからです。
 この村を愛することを知ったあなたが、地球全体のことを考えて、身近なところで何かをしていけたら、人々を引き裂いている非道な力からこの村を救えます。きっと。


 参考 『世界がもし100人の村だったら』 池田香代子 マガジンハウス
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